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Project Caravanができるまでとあとそれから。

Backpackers'Japanの前身となった"Caravan"結成から会社設立まで+αを綴った日記集。現在世界一周&ゲストハウス設立目論み中。

2010

03/26

Fri

19:34:14

技量と器量 

Category【 日記 】
富山→金沢→岐阜→長野と中部エリアを転々とし、現在松本にまで来ています。


明日はなんと元々止まろうと思っていた宿で「ゲストハウスやりたい(人集まれ)会」なるものが開催されるらしく渡りに船?と参加させてもらうことになりました。ドキドキ。



------


さて、これからやっていくべき本業を決めた。

それにしたがって会社ができた。




日本調査組がリサーチして、成功可能性の高い形や条件を見つける。


世界一周組が本場のバックパッカーを見て、世界中の文化を知り、
宿の中身を鮮やかに彩る。



自分たちの「want」そして「should」と「can」



夢と理想は大きく持ち後は実際にそれを削ぎ落としたり踏み固めたりしながら物件を探し宿を作り上げていく。


内装だって自分たちでやりたい!


知り合いもみんな、来てくれる人は集めて、みんなで作って、





しかし今になって売り上げの落ちてきているたいやき屋がちょっとした足枷になっていた。


会社ができてビジョンが見えてきたときに「早くそっちに全力で向かいたい」という気持ちが強くなったのだ。


俺たちが出発する随分前に、長い長い話し合いの末、


非常に失礼であると心得た上で、

「本当に申し訳ありませんが、手を引かせてください」

と専務に申し出ることにした。


専務の答えはそこに1ミリもの隙もなく

「ノー」

だった。

「何を考えとるんか、君たちは。少しでも利益が出るんだったらそこに一人割かれても続けたほうがいいに決まってるやないか。いずれにしろ、やめるときはこちらが決めます。」


至極当然の反応。お店を一件開店させるのも閉店させるのも、そんな簡単な問題ではないのだ。
第一ムシがよすぎる。

もちろんわかっていてお願いしたのだが。


結局お店は続け、俺たち以外に店長を立て営業をしていく方向に。当初の予定通りの形ではある。


そして俺たち日本調査組が出発した後、専務が東京の各店舗の様子を見にやってきた。先週のことだ。


夜に琢也君たちとご飯を食べながら専務はいくつかの話をした。

「ここまで稼がせてもらったのにそっちの勝手で辞められるのは非常に腹立たしい。」

専務が本間君に話したのよりも、こちらの方が率直な気持ちそのままの意見だろう。



そして「飲食は絶対いける。併設してそれを特色にしたらどうか。」という意見も。


専務は元より自分の店を東京に出すのが夢だった。たいやき屋というこの足がかりとそこで得た縁をチャンスに次の動きを決めていた。



しかし、さあ俺たちはどうする。
意見が分かれるところ。

どちらにせよ、宿一軒では四人分の給料はまともに出せない。
しかしこのままおんぶにだっこでいいのか。
軸を二つ持てば意思決定もし易くなる?
いつか食われてしまうんじゃ…


そんな意見を交えながら、今は各個人で考え中。




そしてもうひとつ専務から、


「本間と石崎はビジネスには向かん。あいつらは機転が利かない。ミヤちゃんはしっかりしてる。四人でやるな、失敗する」


琢也君へのコメントは無し。その代わり一緒にご飯を食べていた内装屋さんから「琢也君一人なら絶対行ける」とお墨付きを貰ったらしい。


連絡が来てそんな風にいわれていた事実を知る俺と本間君。



まあ、元々想像はしてたし、俺は確かにビジネスも経営も向いてないわな…と自分のことは自分が一番わかっていいるつもりの俺。

でもこうもはっきりと言われるとやっぱりどこか白けるのであった。



すると本間君からメールが入る。


”こりゃ機転利かない~ズ結成だな。”


相変わらずネーミングセンスはゼロだった。そしてその後にこんな一文が添えられた。



”でも、ミヤと琢也がほめられんのはマジ嬉しいな(グッ!な感じの親指を立てた絵文字)”



なかなかでかい器だな、と俺はメールを見てちょっと笑った。



琢也君は「(敵対心をもって)冷静な判断ができなくならないように、本当は黙ってるつもりだった。」

とそれがまた冷静な判断。



ミヤは「うちら四人のことを悪く言うような人とずっと一緒にはやっていけない。価値観が違いすぎる。」

という。こんな時熱くなって一番悶々と悩んでくれるのは実はミヤだったりするのだ。



俺は何でこの人らとやろうとおもったんだっけなーと少し昔を振り返って考えたりした。

自分の中の大事にしたいこと、譲れないものは見失っちゃいけない。
信念に反して中途半端に諦めるぐらいならそれが若いと言われたって取り返しがつかなくなる前にすっぱりと辞めたほうがいい。とは、ずっと思ってる。



本間君に電話すると何でもない風だった。

「言い方はきついかもしれないけど、まだアドバイス。その上で、感情的にならずに、俺たちにとっての最善の選択を俺たちで決めよう」

こんな感じ。うそ。こんなにかっこよくなかったかも。

俺「ビジネス脳はないしお金も全然わからないしなー。欲もない。テキパキ動くタイプでもないし。」

本間「最初っから求めてねーしな(笑)」

俺「おうい。まあでもその分専務より頭回る分野だっていくつでもある。」

本間「うん。そこは俺が評価してるから。」


ちなみにこんなことも聞いてみた。


俺「あの、琢也とミヤが褒められてマジ嬉しいってのは、あれ純粋な感情なの?それとも専務への悔しさにがある自分に気づいでてそれを抑制するための台詞なの?」

われながら不穏な質問だ。性格が悪い。

本間「いや、それは純粋な気持ちだわ。メールで書いた後、自分でも”あれ、俺いっし~に余裕な自分を見せたいだけか?”とも思ったけど違うね。だって俺専務のメール見て笑ったもん。」

俺「あっそう。」




こんな風に書くと、どっかりとした余裕な代表像が目に浮かびそうだが、


三日に一回のペースでミヤに「だらしない」と怒らてシュンとしてます。


お間違いなく。
 

2010

03/22

Mon

14:37:52

田舎方角 

Category【 日記 】
北海道から本州にもどって、日本海側の東北地方を通って今ようやく富山まで来た。



さて、「島時間」なるものがあります。


ピンと来ない人は映画めがねを見てみるといいかも。



どうやらそれに似たものが地方にはあるのかもしれない。



昨日は強風で東日本の各路線で電車が遅延もしくは運休。


俺のような18切符ユーザーには大きな痛手だった。


お陰で目標の駅についたときはもう22時30分を過ぎていた。


その駅は駅前にお店も無く街灯も少ないちょっと寂しい駅だった。


さ、急いで宿行こ。


地図と住所をもとに駅から出発!

しかし徒歩五分で着くはずの宿がなかなか見つからない。


仕方ないので電話を掛けてみた。出たのはオーナーの奥さん。


奥さん「あぁー、そっち行っちゃった?あのね、駅を出たら、駅を背にしてずっとひたすら真っ直ぐだから。道が細くなってもずっとまっすぐね。」


俺「えっ、そうなんですか!じゃあ引き返します!」


その時奥さんが言う方向からはだいぶ右にズレていた。


一度駅前からの一本道まで戻り真っ直ぐ歩いた。


少し道が細くなってきても不安にならずに歩いた。


歩いた。


歩いた。


歩いた…








おかしい。

明らかにおかしい。駅からで数えると25分は歩いていた。

只でさえ少なかった街灯はほとんどなくなり、近くの林から変な鳥の声が聞こえる。



俺はもう一度奥さんに電話し、周りに見える目印を伝えた。


俺「あの、お寺の看板が見えます。」


奥さん「えーっ、そっち行っちゃった?なあんでそう…(落胆)」


俺「あれ、でも、駅を背にしてずっと、ひたすら真っ直ぐ来たんですが…」


奥さん「どっちに真っ直ぐ行ったのよ?駅を背にして、

右 に 真 っ 直 ぐ よ?」



・・・・ ?




その後何とか宿に辿り着き、そのままぐったりと眠った俺。



朝オーナー夫妻に挨拶をして歩いてみると、


なるほど、確かに宿から駅までは

真っ直ぐの一本道

であった。


その道しか通ることがなければ確かに真っ直ぐという認識しかしないかも。"大通り"自体が存在しない所だと特に。


昨日は朝から宿の鍵をポケットに入れてもって来ちゃうし、電車は動かないし、弁当は一口も食べずに落とすしなんだかついてなかったなあ。


(…島時間のくだりはあんまり関係なかったね)
 

2010

03/20

Sat

00:24:18

縁結びのホットライン 

Category【 日本安宿放浪記 】
今回宿の名前はブログには載せないつもりだったんだけど…


でも一昨日ちょっと面白い話があったので一件だけ。


俺が一昨日お邪魔したのは札幌の縁家(えにしや)さん。泊まる予定はなかったんだけど、北海道に入ってから縁家さんの名前を聞くようになる。オープンしてまだ一年経っていない新しい宿だった。


色んな宿でも「縁家さんならきっと色々教えてくれるよ~」と言われたので予定を伸ばし訪れることに。


行ってみるとなんと、縁家さんはマンションの角部屋を使ったゲストハウスだった!


数あるゲストハウスの中でもこういう形でやっているところは少ないはず。


チャイムを押して少しすると

「は~い!」

と明るい声が外まで届いた。

「はいはい、あぁ~!どうぞどうぞ~!」

明るい女性の方が出て対応してくれた。この方がオーナーの「ゆき姉」。旦那さんは福岡にいて、今はほとんど一人で切り盛りしているらしい。


中に入るとマンションの一室とは思えないほどの広々空間。


サンルームがあったりベランダを改造(?)した喫煙室があったりして宿内を案内される度にちょっと興奮。

俺「おぉ~すごい!素敵!」


ゆ「でしょでしょ~!」


しかしこのゲストハウスの一番の魅力はこのゆき姉にあった。


暫くして「実は、俺も宿をやりたいんです」と言う。

今まで何度もこの話をしてきたが、「そう、厳しいよ~。まあ頑張って」ぐらいですかされることも多い。あからさまに対応が変わる人もいる。


しかしゆき姉、


「おぉ~そうなの!


なんでも教えるからなんでも聞いてちょうだい!」


ゆ、ゆき姉!!


「札幌のこのゲストハウスがみんなのもう一個の家になって、お気に入りになってもらいたい」


そんなゆき姉の思いは宿の中身にも接し方にも現れている。


畏まった丁寧な対応ではなく、昔からの親しい友人だったり、行きつけの飲み屋の店長(ごめんなさい。笑)だったりそんな感覚に近い。



そんなゆき姉を慕ってリピーターになるゲストさんも多い。


そして縁家のイマジネーションの元になったであろう、ゆき姉一押しのゲストハウスが沖縄にあるらしい。

名前は結家(むすびや)。

ゆ「すっごくいいとこだよ~。ここの名前も結家の女将さんにつけてもらったの。並べると"縁結び"になるでしょう?」


ん?

俺は思うところがありすぐに本間君に電話した。



俺「あれ、今日泊まってる宿ってなんて名前だっけ?」


本間「結家だけど?何で?」



!!



そう、俺が札幌にいたこのとき、実は本間君は沖縄にいたのであった。

そして本間君も偶然友人に進められ結家へ…お互い1泊しかしないのにすんごい偶然だ。



しかもその後ゆき姉からさらに佐渡六べき話を聞く。

縁家のオープンの日は4/17で、知り合いの占い師の人に幾つか絞ってもらった日の中からゆき姉が語呂で(よ・い・な)選んだ日らしい。


そしてそのオープンの日が決まってから発覚。

結家の女将の誕生日、そして結家のオープン日が偶然にも同じ4/17だったそうな。




そんな風に強く結びついた、遠く離れた二つの宿。

そして偶然そこにバラバラに泊まっていた俺と本間。

ホットラインにお邪魔してゲンを担がせてもらいました。



本間君が奈良でゲストハウスのオーナーから聞いた言葉

「ゲストハウスはね、運がよければオープンできるよ~。」

運はこちらを振り向いてくれている!のか!?
 

2010

03/13

Sat

22:46:02

ビジネスホテルも今や安宿? 

Category【 日本安宿放浪記 】
る~るるるる~


雪だあ



こんにちは、北上を続け、今は北海道の小樽にいます。


東北はユースホステルしかなかったのでユースにばかり泊まっていたんだけど、

北海道はゲストハウスやバックパッカーがいくつかある。


しかし!北海道上陸一日目、函館にはそういった旅人宿がなかった。ユースもなかった。



俺たちが泊まり歩いてるのは大体2000~3500円の素泊まりの宿なので、

函館でビジネスホテルに泊まるってなると予定より結構お金がかかっちゃうかな~、と思っていた。


そしてケータイで検索。


すると

「急な出張でも安心!和室男性お一人3000円コース」

の文字。




安っ!!!




これはここも調査せねば…。


向かってみると駅から15分は歩いたものの、外見はすこーし小さな普通のホテル。

フロントでチェックインするとエレベーターまで見送ってくれる。


部屋に入ると暖房がちょうどよくきき、布団が敷いてある。

荷物を置いてどっかり腰を下ろすとテーブル上にメモを発見!


石崎さま、こんばんは。東京から比べるとこちらは朝も晩も寒いので驚かれたのではないですか云々…
では、なにか御座いましたらなんんなりとお申し付け下さい。



…心遣いだ。



そのホテルには大浴場もあったのでかなりのんびり過ごした。

その後も3000円という安さによるハプニングを心のどこかで期待(?)していたが結局何もなく翌日チェックアウト。お見送りつき。




…う~ん、今や3000円を安いと売りにできる時代じゃないのかもしれないなぁ。


偶発的とはいえ、これはこれでいいサンプルだわね。しっかりと持ち帰りましょうそうしましょう。
 

2010

03/10

Wed

10:25:26

雪国の洗礼 

Category【 日本安宿放浪記 】
日本調査も二週間目に突入。


俺は今岩手県の遠野に向かっているところだ。


しかし昨日から全国的な大雪。仙台でも15cm程積もっていた。そうすると当然でてくるのが電車の遅れ。


宿があった太子堂駅から仙台までの電車が57分の遅れ。

ただでさえ今日は花巻駅にて「83分待ち」をしなきゃいけなかったのに…。


風紀の乱れは心の乱れ!心の乱れはダイヤの乱れ!


電車でのトラブルを起こすまい!!と予定より早いけれど北に向かう電車に飛び乗りました。


3月、芽吹きの季節。桜前線とともに。緩やかなる北上。そんなのは夢でしたね。夢。自然はもっと厳しかった。


「本間くんは西だからなぁ。晴れの日に世界遺産とか巡りながらのんびりぽかぽかやってるのかなぁ~。」


と思っていたところ、昨日電話がかかってきた。


本間「…宮島(広島の観光名所・世界遺産登録)、雪積もってんだけど。さっみいぃぃし、マジ××××!」


俺「…。」


調査の方は、やっぱり想像してたよりもうまくいかないところが多いなぁ~。


昨日仙台で泊まったところはオーナーさんがすごく忙しいらしく僕も一度、一瞬きりしか見ることが出来なくて、しかも常駐してるスタッフさんもいないから話が全然聞けないし。


そして福島のとあるホステルでは

「日本人も含め、もっと国内を旅しやすくしたいんです。」

と言うと、

「あぁ無理だよ。無理です。」

と返された。

その道では長くやっておられる方で、そこにはきっともっともな理由、正しい理屈があるのだが、


俺はついカチンと来た。


俺「そうですか、ではただそういうひとつの意見として受けとります。」


そういった後にハッとなり急いで笑顔を作ったつもりが、うまく笑えず、かなり歪んだ笑みとなってしまった。



本当は、

「僕は無理だって言葉が嫌いですね。そういう文化が根付かなかったことこそあなた方の罪ではないんですか。」


とまで言いたかったが、それは違うと思い直した。


綺麗に作り込まれた宿。この宿を作った主人が自分の宿にも旅人を泊めてもてなすことにもでかすぎる誇りを持っててそれを深く愛してるだろうことは間違いなかった。


それこそ俺が否定する権利なんてどこにもない。


いい意味だろうと悪い意味だろうと人の言葉は額面通りではない。どうしてそう言ったのかを見極めよう。


いい訓練かもしれないなあ。